大本営参謀の情報戦記-情報なき国家の悲劇

堀栄三著
文藝春秋
7/24-27
”情報”無知ゆえの戦略ミスにより自滅していく
第二次世界大戦日本軍のインサイドストーリー。
情報教育を受けていなかった著者が、情報の世界に
放り込まれ、苦労の末、大戦末期には限られた情報源
から敵状判断をしていくようになるまでを描いていて
興味深い。
戦時下のいろいろなエピソードは、この本を通じて、
いままでもやもやしていたものが晴れて、よく理解できた。
(戦時下の強制収容所の本当の狙い等・・・)

著者のいうように現在の組織に当てはめてみても
このような視点は大いに欠けていると痛感する。

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)