2010-01-01から1年間の記事一覧

ローマ人の物語(7)悪名高き皇帝たち

塩野七生著 12/27-30 ティベリウスからネロまでの時代。 よくデザインされた治世からはだんだん 遠くなってきているのがわかる。 システム的にはしっかりしていても リーダーの資質により組織が傾き うることが教訓か。ローマ人の物語 (7) 悪名高き皇帝たち…

ローマ人の物語(6)パクス・ロマーナ

塩野七生著 12/23-26 アウグストゥスの時代。 パズルのピースをあてはめていくように 帝政への布石を着々とうっていく姿に ある種の感銘を受ける。 世襲へのこだわりが道をあやまらせるのも 人間の業か・・。ローマ人の物語 (6) パクス・ロマーナ作者: 塩野…

ローマ人の物語(5)ユリウス・カエサル ルビコン以後

塩野七生著 12/17-22 カエサルの治世と暗殺後の時代。 人間の器というものを感じずには いられない内容となっている。 クレオパトラがローマ史にこのように かかわっていたとは、恥ずかしながら 本巻で初めて深く理解した。ローマ人の物語 (5) ユリウス・カ…

ローマ人の物語(4)ユリウス・カエサル ルビコン以前

塩野七生著 12/13-16 カエサルの活躍ぶりを描く。 ローマ史が教養として全く身に付いて いないおかげで、いろいろなイベントが 非常に新鮮かつ含蓄にとんだものとして 感じられる。 カエサルによる2000年前の ガリア人とゲルマン人の対比は 興味深い。ロ…

ローマ人の物語(3)勝者の混迷

塩野七生著 12/8-12 執政官システムにほころびが みえはじめたローマの苦悩。 ”独裁者”による構造改革と そのあっけない崩壊をへて、 ポンペイウスにより地中海制覇 が実現される。 まだ宗教を基軸にした戦争が 行われていないのには注目すべき 必要がある。…

ローマ人の物語(2)ハンニバル戦記

塩野七生著 12/4-7 ハンニバルに負け続けたローマが ハンニバルの戦略をマスターし ポエニ戦役に終止符をうつまでの 物語。 紀元前の戦史がこのように 再現されることに地中海地方の 歴史の厚みを感じずにはいられない。ローマ人の物語 (2) ハンニバル戦記作…

ローマ人の物語(1) ローマは1日にして成らず

塩野七生著 12/1-3 15巻まで一気読みを決意。 イタリア半島統一までの500年。 システム論で国家の盛衰を語る 姿勢には共感がもてる。ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1992/07/01メディア: 単行…

新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ

ロバート・フルガム著 池央耿訳 11/29-30 パイプのけむりを彷彿とさせる エッセイ集。 「マリアの父親」は傑作であった。 新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ作者: ロバートフルガム,Robert Fulghum,池央耿出版社/メーカー: 河出書房新社発売…

人体再生に挑む

東嶋和子著 11/25-26 再生医療の現状がよくわかる。 iPS細胞も向き不向きがあることなど 報道等だけではわからない点がクリアになった。人体再生に挑む―再生医療の最前線 (ブルーバックス)作者: 東嶋和子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/22メディア:…

なぜ、脳は神を創ったのか?

苫米地英人著 11/24-25 一神教の矛盾性をつく、なかなか刺激的な内容。 「すべての現象把握は脳によりつくられる」という 著者の立場にたつと、世の中の諸現象は違った 形に見えてくるのであろう。なぜ、脳は神を創ったのか? (フォレスト2545新書)作者: 苫米…

サードカルチャーキッズ

デビッド・C.ポロック+ルース=ヴァン・リーケン著 嘉納もも+日部八重子訳 11/20-24 子ども時代に複数の文化のなかで、育つ人々が 共通してもつ傾向とその理由をわかりやすく 述べた本。 いわゆる帰国子女の友人によくあてはまるなぁと 思いながら最初は読…

宇宙飛行士の育て方

林公代著 11/18-19 宇宙飛行士までの道のりと 現在かれらに求められる資質が よくわかる。 この育成プロセスは企業も多いに 参考にすべきであろう。宇宙飛行士の育て方作者: 林公代出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/10/09メディア: 単行本 …

日本人へ 国家と歴史篇

塩野七生著 11/16-17 日本国内の世論とは一線を画す 非常に興味深い提言集とみた。 独特のフレームワークに感心する ところしきりであった、日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/06/17メディア: 新書購入:…

空海「三教指帰」

空海著 加藤純隆/加藤精一訳 11/15 空海の入唐前の作となる「三教指帰」の現代語訳。 たしかにただ者ではないと思わせる文章である。 よく除夜の鐘をつきにいっていたお寺のご住職 の訳書と知り、意外なつながりを感じる。空海「三教指帰」―ビギナーズ日本…

インテリジェンスの賢者たち

手嶋龍一著 11/12 普段縁のない世界を垣間みることのできる好著。インテリジェンスの賢者たち (新潮文庫)作者: 手嶋龍一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/08/28メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る

一流たちの修行時代

野地秩嘉著 11/10 あまり語られることのない”修業時代”に ついてのインタビュー集。 修行時代を語るためには自分の人生を 俯瞰することが必要との言には納得。一流たちの修業時代 (光文社新書)作者: 野地 秩嘉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/07/16メデ…

Life 誕生学の現場から

大場ナナコ著 11/8-9 ”誕生学”という枠組みを通して、 自己肯定感の向上をはかろうという 試み。 「生まれてきたことが嬉しくなる」という コンセプトは新鮮だ。Life 誕生学の現場から作者: 大葉ナナコ出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/08/21メディア:…

校長先生になろう!

藤原和博著 11/6-8 藤原氏が和田中で取り組んできたことと 学校行政の仕組みがよくわかる。 昨今の安易な中学受験ブームへの ”違和感”についての解説には 納得。校長先生になろう! (BP Online book)作者: 藤原和博出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/03/…

iPadで教育が変わる

矢野耕平著 11/06 生徒を預かる立場からのデジタル教材への 提言。昨日読了した著者らとは立ち位置が だいぶ違い興味深い。 本書の中で著者が繰り返し述べている ”「教育」の世界から「なくてよいもの」を ひとつひとつ取り除いていったら、最後の 最後に残…

iPadではじめる新・仕事術

武井一巳著 11/5 アプリの解説の分量が多く、iPadは画面の大きくなったiPhone との印象しか得られなかった。 想定外の仕事術に関する記載はなかった。iPadではじめる新・仕事術作者: 武井一巳出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 2010/07/23メディア: 単行本…

デジタル教科書革命

中村伊知哉/石戸奈々子著 11/04-05 教育分野におけるデジタル化の現状と課題を まとめた本。単に教科書をデジタル機器に 変えるだけではなく、授業進行そのものを 大きく変える可能性があることがわかった。 先生がたの抵抗は大きそうであるが・・・デジタ…

グラデュエーション デイ 未来を変える24のメッセージ

アンドリュー・アルバネーゼ/ブランドン・トリスラー編 佐々田雅子訳アメリカの大学の卒業式の祝辞を集めたもの。 学校によっては、学生の投票でメッセンジャーが 選ばれるところもあるとのこと。 場にふさわしくないような政治的発言や 主義主張がみられる…

意志決定力

本田直之著 11/1 本田イズム再確認。 多くの項目はすでに日常に生活に 取り込まれていると感じた。意思決定力作者: 本田直之出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/10/17メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 42回この商品を含むブログ (29件) を見る

梅原猛の授業 仏教

梅原猛著 10/30-31 梅原氏が京都の洛南中学校で おこなった宗教の授業。 中学生向けとはいえ、日本史を さぼっていただけに、新たに体系的に 学ぶのには丁度よい。 現代に仏教的精神が必要との 考えには同感。梅原猛の授業 仏教作者: 梅原猛出版社/メーカー:…

僕はいかにして指揮者になったのか

佐渡裕著 10/28-29 テンポのよさに思わず引き込まれる。 バーンスタインの言葉が著者により 関西弁になって表現されており、 非常に愛着がわいた。僕はいかにして指揮者になったのか (新潮文庫)作者: 佐渡裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/08/28メディ…

NAKATAビジネス

次原悦子著 10/27-28 中田英寿氏を巡るムーブメントが 新しいビジネスモデルの連続であった ことを学位論文としてとりまとめたもの。 当時海外移籍に関するノウハウが 日本サイドに全くなく、著者らが 開拓していったくだりには 素直に感動する。NAKATAビジ…

「空海の風景」を旅する

NHK取材班著 10/25-26 司馬遼太郎の著作を立体的に理解する ことのできる好著。テレビ放映は未見で あるが、情景がよく浮かんだ。『空海の風景』を旅する作者: NHK取材班出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/08メディア: 単行本この商品を含むブログ …

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝

レイ・A・クロック、ロバート・アンダーソン著 野地秩嘉監修・構成 野崎稚恵訳 10/22-23 マクドナルド創業者の自伝。 グイグイと引き込まれる内容であっと言う間に読了。 創業当時のエピソードから多くの学びがあった。成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自…

第8の習慣

スティーブン・R・コヴィー著 フランクリン・コヴィー・ジャパン訳 10/15-21 7つの習慣が”どのように生きるか”であるとすれば、 この本は”何のために生きるのか”的な感がある。 7つの習慣を立体的に理解できる好著。第8の習慣 「効果」から「偉大」へ作者:…

リッツ・カールトンで育まれたホルピタリティノート

高野登著 10/14 プロとしての生き方を 見直すよいきっかけになる。 まだまだ上のレベルの心づかいが あることを痛感。リッツ・カールトンで育まれたホスピタリティノート作者: 高野登出版社/メーカー: かんき出版発売日: 2010/07/21メディア: 単行本購入: 2…