2009-01-01から1年間の記事一覧

日経新聞の数字がわかる本−「景気指標」から経済が見える

小宮一慶著 日経BP社 11/13-17 今まで一回も目を通したことがなかった 月曜朝刊「景気指標」から経済を読み解く書。 マクロな動きを簡単に把握できるように たった1頁のデータに集約してあるとは 露知らず、われながらもったいないことを してきたものであ…

「夜のオンナ」の経済白書

門倉貴史著 角川書店 11/12-13 夜のビジネスの各国の状況を 社会制度との関連から読み解く。 人身売買がこの産業を支えている 側面があることを知り、驚く。「夜のオンナ」の経済白書 ――世界同時不況と「夜のビジネス」 (角川oneテーマ21)作者: 門倉貴史出版…

モオツァルト・無常という事

小林秀雄著 新潮社 11/5-11 注解を参照せずに通し読みすると 半分程度の理解度であった。 もう一勉強してから 再挑戦したい書である。モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1961/05/17メディア: 文庫購入: 5…

世界のインテリジェンス−21世紀の情報戦争を読む

小谷賢編著 PHP研究所 11/10 米英日独仏露イスラエルのインテリジェンスに ついて特色、組織構成、歴史につき網羅した書。 若い研究者による学術的アプローチ主体のため 面白みは少ないが、今後が期待できる分野だと 感じた。世界のインテリジェンス―21世…

戦艦大和ノ最期

吉田満著 講談社 11/2-4 戦艦大和の出港から最期までを 奇跡的に帰還した著者の目線から つづった本。 矛盾に満ちた作戦命令に対し、 腑に落ちぬまま命を落とした 人々がいたことを知る。戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)作者: 吉田満,鶴見俊輔出版社/メーカ…

フォーカルポイント

ブライアン・トレーシー著 本田直之監訳 片山奈緒美訳 自己啓発本の本流の内容。 目新しい部分はあまりなかったが、 再確認するにはちょうど良い。フォーカル・ポイント作者: ブライアン・トレーシー,本田直之,片山奈緒美出版社/メーカー: ディスカヴァー・…

昭和史 1926-1945/戦後篇 1945-1989

半藤一利著 平凡社 10/22-31 この2冊を通じてひとつ筋の通った 昭和という時代の姿が浮かんできた。 その中でも、この時代が昭和天皇抜きに しては語れないものであることを 強く感じた。昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)作者: 半藤一利出版社/メーカー: …

マルクスは生きている

不破哲三著 平凡社新書 10/19-21 マルクスがどのような思想家で あったかについては、教科書の キーワード的な知識しか今まで 無かったのだが、現代の諸現象 と照らし合わせることで、彼の 思想の深さに触れることができた。 バブルについての考察は 特に秀…

トヨタが消える日−利益2兆円企業 貪欲生産主義の末路

鬼塚英昭著 成甲書房 10/15-16 トヨタ赤字転落報道の頃の公開ニュースソース を丹念に紡いだトヨタ論。 ”トヨタ経営陣の戦略ミス”と”トヨタ生産方式”とは 分けて考えるべきだと考えるが、両者をひとくくりに して論陣を張っているのはいかがなものかと思う。…

目立つ力−インターネットで人生を変える方法

勝間和代著 小学館 10/13-14 手段としてのブログ活用法指南書。 戦略的なブログ運営なんて 考えたこともなかったので 参考になった。目立つ力 (小学館101新書 49)作者: 勝間和代出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/10/01メディア: 単行本購入: 4人 クリッ…

経済は感情で動く−はじめての行動経済学

マッテオ・モッテルリーニ著 泉典子訳 紀伊国屋書店 10/5-9 経済学で規定するホモ・エコノミクス的でない 行動を我々がなぜとってしまうかについて、 最近あきらかになってきた事象を 脳科学とからめて述べている。 ”合理的”な判断をしようとしたときに なぜ…

なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか−人間の出会いが生み出す「最高のアート」

田坂広志著 PHP研究所 10/4 マネージャーのあるべき心の持ちようを ストレートに著者の言葉で語りかける。 今までの仕事での場面が数々思い浮かび 深く染み入った。 まだまだ道半ばであると深く感じ入る。なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか 人間の…

プリンシプルのない日本

白洲次郎著 新潮社 9/28-10/1 氏が散発的に発表した文章を つづった本。 50年以上前に書かれた内容とは 思えないほど、現代に通じるものが あった。プリンシプルのない日本 (新潮文庫)作者: 白洲次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/05/30メディア: 文…

今、パンが危ない!

廣瀬満雄著 ごま書房 09/19 氏のトランス脂肪酸や食品添加物等に対する 警告を素直に受け取りたい。 パン以外の食品はどんな状況なのかと 思うとかなり不安になる。今、パンが危ない!―「無添加パン」に命を懸ける作者: 廣瀬満雄出版社/メーカー: ごま書房発…

かくれ里

白洲正子著 講談社 09/12-09/17 30年以上前当時には忘れられた神社仏閣を たずねた著者のエッセイ。 ところどころで、歴史上の人々や詩と リンクするのは不思議な感じがする。かくれ里 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)作者: 白洲正子出版社/メーカー: …

東京「進化」論 伸びる街・変わる街・儲かる街

増田悦佐著 朝日新書 09/11 東京の街の小ネタ満載の本。 江古田と成増が国境の町との指摘は面白い。東京「進化」論 伸びる街・変わる街・儲かる街 (朝日新書)作者: 増田悦佐出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/06/12メディア: 新書購入: 4人 クリッ…

白洲家の流儀 祖父母から学んだ「人生のプリンシプル」

白洲信哉著 小学館 9/10 白洲家のエピソードがつづられた書。 登場人物が皆すがすがしく、非常に 興味深く読めた。 特に正子との旅での出来事を 彼女の著作のなかから思い出したという くだりは感動的であった。白洲家の流儀 (小学館101新書)作者: 白洲信哉,…

江戸城を歩く−ヴィジュアル版

黒田涼著 祥伝社 9/7-9 江戸城の痕跡をたどるのに 最適なルート案内。 皇居近辺に偏在する石垣跡などが、 頭の中でつながり、昔の姿がしのばれた。 今度たずねてみよう。江戸城を歩く(ヴィジュアル版) (祥伝社新書 161)作者: 黒田涼出版社/メーカー: 祥伝社…

怨霊になった天皇

竹田恒泰著 小学館 8/31-9/3 怨霊を軸にした「裏から見た天皇の日本史」。 現在の日本には鬼・天狗・怨霊・妖怪が たりないとの著者の主張には同意できる。 旧来日本人が持っていた”畏敬の念”を 取り戻すことが必要なのであろう。怨霊になった天皇作者: 竹田恒…

旧皇族が語る天皇の日本史

竹田恒泰著 PHP新書 8/30 「朝廷から見た日本史」。神話の時代から現代まで わかりやすく読めた。旧皇族が語る天皇の日本史 (PHP新書)作者: 竹田恒泰出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/02/14メディア: 新書購入: 4人 クリック: 26回この商品を含むブ…

建築について話してみよう

西沢立衛著 王国社 8/29 今年に入ってたずねた「十和田市現代美術館」、 「金沢21世紀美術館」の建築家による著作。 ”建物をどうつくるか”と”建物をどう使うか”への チャレンジにこだわっているとの言葉に おおいに学ぶ。建築について話してみよう作者: 西…

グラウンドスケープ宣言 土木・建築・都市−デザインの戦場へ

内藤廣監修 丸善 8/25-28 土木・建築・都市のコラボレーションによる 新しい風景つくりを提唱する動き。 10年前の彼らの動きがやっと実際の風景に なりつつある。グラウンドスケープ宣言―土木・建築・都市 デザインの戦場へ作者: 内藤廣出版社/メーカー: 丸…

白洲 スタイル

白洲信哉著 飛鳥新社 8/24 読後感が非常にさわやかであった。 著者の生き様は 日本人として”あるべき”姿のひとつかと思う。 古美術への造詣をもう少し 深めていきたいなぁと感じた。白洲スタイル作者: 白洲信哉出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2009/08/06…

ラクして成果が上がる理系的仕事術

鎌田浩毅著 PHP新書 8/23 オリジナルな仕事とクリエイティブな仕事の 意味づけに膝を打った。 早速明日から実践してみたい。ラクして成果が上がる理系的仕事術 (PHP新書)作者: 鎌田浩毅出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2006/05/01メディア: 新書購入: …

すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト

茂木健一郎著 PHP新書 8/22 著者の音楽への熱い思いが込められた著書。 人間関係の良し悪しを 「相手とのリズムがつかめるかどうか」 の問題であるとのコメントはなかなか 味わい深いと思う。 「アーティストは何かをキャッチする人」 であるので大事にしてい…

プロジェクトGT−R 知られざる成功の真実

水野和敏著 双葉社 8/15 日産GT−R開発者によるGT−R開発を通じて語る 独自の人生哲学およびチーム構築論。 感性を重視する彼の仕事の進め方には大いに共感した。 適切なゴールセッティングの重要性、そして、 ふとした瞬間に浮かんだイメージを追及する…

トヨタの闇

渡邉正裕/林克明著 ビジネス社 8/15 トヨタは本当に優良企業なのかにつき メディアからは伝わってこない話を中心に まとめた本。 論調はやや極端な気もするが、”口止め料” を気にして何も伝えない大手メディアの弱腰と 比して拍手を送りたい。トヨタの闇作者…

ヴォイス理論30/301

西尾芳彦著 光文社 8/14-15 絢香を世に送り出した音楽塾ヴォイス主宰者による 半生記と彼独自の音楽理論(の一部)を述べた著書。 ヒット曲を生み出す人の思考を垣間見ることができ 興味深かった。ヴォイス理論30/301作者: 西尾芳彦出版社/メーカー: 光文社…

モサド 暗躍と抗争の六十年史

小谷賢著 新潮選書 8/6-14イスラエルの対外諜報機関モサドの歴史を知る。 中東事情はほとんど疎いのだが、モサドの歴史を 通じて、大分見通しがよくなった。 それにしても、国家存続のために“暗殺”という カードが切られていることに対し、日本との 大きな違…

日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

小谷賢著 講談社 8/3-5 日本軍のインテリジェンスを通じ、現代日本の危機的状況 を立体的にあぶりだしている。大局的視点での問題解決が 望まれる。 社内の情報管理についても考えさせられる好著。日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか (講…